Research

坪井研の研究室

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一目でわかる坪井研

・読売新聞Chuo Online「X線で探る星の爆発現象」2010年(こちらから)

・衛星観測データを用いた宇宙科学
 「赤ちゃん星が作りだす巨大爆発現象を理解しよう」
 坪井研が作った、高校生大学生向けの教材。2009年(こちらから)

・中央大学教養番組 知の回廊「銀河系の中心へ」2005年(YouTube)

・天文月報「チャンドラでとらえた星の産声」2002年(こちらから

X線を使った激動の宇宙の探索

X線で見る宇宙は、数千万度もの高温プラズマ、ブラックホールなどの高密度天体に落ち込むガス、もしくは相対論的な速度で運動する粒子の放射、に代表される激動の宇宙である。レントゲン写真の例でも分かる通り、X線、特に硬X線帯域は透過力が強い。よって、今までどんな波長でも見ることが出来なかった高エネルギー天体 --- 厚い塵の中に潜みX線を発する「モンスター」--- の存在とその活動までも初めて暴くことが出来る。

 

 新ミレニアムに入って、世界最先端の技術を凝結させたX線天文衛星が欧米から打ち上がり(Chandra、Newton-XMM)、激動の宇宙を解明するための「X線の目」は格段に良くなった。2007年には日本からもX線天文衛星「すざく」が、他の2つの衛星とは違った種類の「X線の目」を持って打ち上がった。また、全天X線監視装置「MAXI」が2009年から動き出した。そして、2014年に日本のX線天文衛星「Astro-H」の打ち上げが予定されている。

  

 当研究室ではこれらの衛星を駆使して想像すらしえない宇宙の真実を探り、新たな宇宙像を構築する。また諸現象の根底に潜む素過程 --- 加速、加熱、緩和、および維持 --- の理解、すなわち地上ではできないプラズマ実験を宇宙で行なう。並行して次世代の観測技術、とくにX線望遠鏡・X線偏光検出器を開発する。

  

 具体的な観測対象は、星の誕生の瞬間(原始星)、褐色わい星および惑星、星の死(巨星、惑星状星雲、超新星爆発とその残骸)、銀河中心核、活動銀河核、銀河、銀河団などを考えている。特に空間分解能1秒角を切る世界初のX線衛星 Chandra のデータ解析、および Newton-XMM衛星、すざく衛星を中心にこれらの解析を行う。また、2009年度から、坪井研はMAXIチームの一員となり、星のフレアのモニターを行っていく。